社会福祉法人とは
社会福祉法人は、社会福祉事業を行うことを目的として社会福祉法にもとづいて設立されている公益法人です。
公益性の高い、非営利法人であり、社会福祉事業の主たる担い手としてふさわしい事業を確実、効果的かつ公正に行っており、高齢者、子ども、障害者、生活困窮者など、さまざまな生活課題や福祉ニーズをもつ方がたの生活を24時間・365日休むことなく支えています。
ここでいう社会福祉事業とは、社会福祉法第2条に定められている第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいいます。
また、社会福祉事業の他に公益事業及び収益事業を行うことができますが、収益事業で得た利益は、社会福祉事業や公益事業など利益を目的としない事業の運営に充てなければならないということになっています。
特に、特別養護老人ホームや障害者支援施設など入所して生活を送る施設を運営する第一種社会福祉事業は、社会的養護の支援の必要性が高いことから、主に社会福祉法人しか運営できないことになっており、その運営に当たっては所轄庁の監督下にある一方で、補助金や非課税の優遇措置が与えられています。
社会福祉法人は全国で約1万8千法人(社会福祉協議会を除く)があり、約88万人の職員が社会福祉の現場を支えています。
地域における公益的なサービスを実施する非営利団体の責務を負い、経営組織のガバナンスと財務規律の強化と、事業運営の透明性の向上が今後の社会福祉法人に求められています。